今野さん、叱ってくれてありがとうございます
家から出る時の最初の一歩は左足からと決めている小松茂則です(^^
ノーストレス営業の原点、一人のお客様との出会いのお話です。
新人の私41歳、その方は当時70歳くらいの今野さん。
朝10時、現場到着、いつもと変わらない日
今日の1軒目。
道路に面して奥のほうにはいったところの玄関にインターフォンがあるお宅
玄関先のインターフォンへ
『ピンポーン』
しばらく待ってみるが、お留守の様子
すぐにお隣の今野さんのお宅へ
『ピンポーン』
しばらく、反応がなかったが、いきなり玄関が開いた。
今野さん「お宅、何してんの?」
私「私、あの・・・」
今野さん「だから、お宅、何してんの?」
私「私・・・・・あの・・・」
急な出来事で、完全に頭が真っ白な状況。
今野さん「そうじゃなくて、さっき、お隣のお家に黙ってはいっていただろう」
私「・・・・・」
今野さん「何しているか、知らないが、道路から先は敷地内だろ!!」
私「申し訳ございません。確かに私が間違っていました。」
今野さん「挨拶ぐらいしてからはいらないと!!不審者にみえるぞ」
私「本当に申し訳ございません。私が間違っていました。」
もう、完全に会話ができないで、謝りまくり状態だったのですが...
今野さん「ところで、お宅は何屋さん!」
私「はぁ~、○〇会社の小松と申します。〇〇のお知らせで回っていました。」
今野さん「営業かぁ。私もリフォーム会社をやっていたんだ」
私「そ、そうだったんですか」
いつの間にか昔のことをつい最近のことのように楽しく話している今野さん。
その後の会話で、今の私と同じように叱られた経験があったとのこと。
話も一段落して、今野さんの家を後にする時、
今野さんから一言。
今野さん「あなたの振る舞いは、いつも見られているんだよ。そこを意識しなきゃな」
今野さんのこの一言が私の営業人生を大きく変えました。
私もカーテン越しに覗いたり、インターフォンモニターで、訪問者の振る舞いを見ることがあります。
そうだよな。見られている。
だったら見られていると思って行動すればいいんだ。
人の敷地に入る手前で立ち止まり、深くお辞儀(90度)、3秒止めて元に戻る
「失礼します。」
インターフォンを押す前に軽く会釈。
敷地を出たところで、振り返り、深くお辞儀(90度)、3秒止めて元に戻り「失礼しました。」と言うようにしました。
もちろん、最初はパフォーマンス。
おもいっきりの違和感。
だから、時々、お辞儀を忘れます。
それでも、この行動を意識的に続けていると、不思議な気持ちになるのです。
自然と、ありがとうございます!と思えるようになってくるのです。
そして「失礼しました」に【感謝の気持ち】が加わるようになってきました。
誰かに見られているからするのではなく、むしろ、しないと違和感。
それから1週間後、嬉しいことがありました。
ご契約頂いたお客様から言われた言葉
「お隣に入る時のお辞儀を見て、その姿を見て信用できる人だと思いました。」
「お辞儀している人はよくいるんだけど、小松さんはなんか違ったんだよね。」
うれしかった。
今野さんと出会わなければ、この契約はなかった。
今野さんと出会わなければ、こんな気持ちを持てなかった。
この気持ちの持ち方がノーストレス営業の原点
人と出会える感謝の気持ち。
「今野さん、叱ってくれてありがとうございます」
「今野さん!この出会い、気持ちの持ち方を今でも仲間に伝え続けていますよ。」
心から、ありがとうございます。